先日受けた、平成29年度 神奈川県ふぐ包丁師試験 に合格しました!
昨年は、実技は合格点に達していたのに、種類鑑別(ふぐの種類を鑑別する学科)でミスして不合格でした。
今年は絶対に受かりたかったので、色々対策しました。
まず、魚を卸す技術をもっと磨く必要があると思い、5月ぐらいから週に1回、仲卸の店を紹介してもらい、お手伝いを始めました。
鯛、鰹、勘八、鮭、鱸、鰆、鰤 など、大型魚を中心に、卸しの「先生」に教えてもらいながらお店の注文をこなしてました。
このトレーニングのおかげで、魚の扱い、早さ、包丁の取り扱い、力加減が良くなり、むしろ昨年よりも卸しが上達しました。
一方で、ふぐの種類についても、下関水族館にふぐを見に行ったり、画像を集めて比較したり、実物を見たりして研究したので、難易度の高い、模様のあるふぐも自信を持って鑑別できるようになりました。
いよいよ試験が近づいたら、今度はふぐの先生のところに毎日通って、試験と同じ条件でとらふぐを卸してチェックしてもらいました。
包丁は大小の出刃2本と柳刃1本を使いました。
考えた末に、出刃は二刀流でいきました。
ふぐの卸しには軽くて小さな出刃を使ってスピードアップし、皮引きには研ぎ立ての大きな出刃で一気に引くという作戦です。
そして薄造りの際の柳刃は短めの9寸を使い、刃さばきに手間取らないようにしました。
包丁は毎回研いで切れ味をものすごく良くしました。
これらはすべて「朝活」で、お仕事や生活に支障を来さないように注意しました。特に週1のお手伝いは朝4時出勤なので、起きるのがつらかったですけど、今では慣れちゃいました 笑
卸しのお手伝いはいろんな意味ですごく勉強になるし楽しいので今でも続けています。
いろんな工夫の積み重ねと、先生たちのアドバイスのおかげでやっと合格できました。
最後に、ふぐ試験について解説します。
ふぐにはテトロドトキシンという猛毒があり、それを除去して無毒部分を取り出し、安全に提供するために資格が必要なのです。
この資格は、都道府県知事の免許制で、各県によっては試験が課せられたり講習が必要であったりします。
神奈川県の資格は「ふぐ包丁師」という名前で、試験が課されます。
試験は、都道府県により難易度も異なりますが、神奈川県では、ふぐ試験の受験資格に調理師免許も実務経験も必要ない代わりに、難易度が高いことが知られています。現に、今年は156人中55人しか合格しませんでした。合格率が35%程度と低い傾向にあります。
実技試験は、制限時間が短い上、「神奈川方式」といって、卸しの順番も包丁を入れる位置も厳密に決まっており、その通りに卸さないと大幅に減点されます。自己流の卸しでは通用しないため、きちんとした先生に習ってちゃんと見てもらわないと落ちます。
また、試験に使われるとらふぐと同等なものはそれなりに高価です。ふぐの体の構造はふぐだけの特別な形をしており、他の魚で練習を代用することもできません。
このように、資格取得にすごくコストがかかる試験なのです。
だから受かってうれしいです!!これからのお仕事に活かしていきたいです!
コメント
コメント一覧 (6件)
合格おめでとうございます!
日々努力されているシトラスさん、尊敬です。
少しでもそんなシトラスさんに近づけるよう、自分も頑張ろうと奮い立たせていただけた内容でした!
改めて、おめでとうございます!
ほんと、頑張りましたね😊
都道府県によって試験が違うというのは驚きです。神奈川県難しいんですね。
そして、ますます料理の幅が広がって活躍ですね!やー本当にすごいなぁー。
ご無沙汰しております。
ふぐ調理師試験合格、おめでとうございます!!!
今までも努力されていたことをブログで拝見していましたので、本当に良かったですね!
夜が明ける前から活動し仕事をこなすだけでも大変なのに、シトラスさん…お母さんなんですよね。本当に頭が下がります。
またシトラスさんからパワーをもらいました!
冷える時期になりました、体に気を付けてお仕事頑張って下さいね。
yukaさん、こんにちは^ ^
うれしいです。ありがとうございます。
卸しの仕事もふぐも朝早いので、仕事と両立できるのですが、辛かったです。試験が終わったら体調を崩してしまいました。
でも、合格したから全部帳消しです!
ちょっこさん、先日は楽しかったです^ ^
けっこう難しい試験なんです。だから合格してすごくうれしいです。
お仕事に早速役立てていきたいです。
ありがとうございます!
Satokoさん、こんにちは^ ^
お魚・市場関係は、朝が早いので、自分の頑張り次第で、家事や仕事と両立できるところがすごくいいんです。
ただ、疲れますが…笑
応援ありがとうございます!