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母のちぎり絵

母から自作のちぎり絵の画像がLINEで送られてきました。あまりのセンスの良さに言葉が出てきませんでした。何か心が洗われて、絵を見る前と後では全然違う自分になった気がしました。

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多くは語りませんが、母は若い頃、絵の勉強をしていました。デッサンと油絵をやっていて、美大受験のために美術学校に通い、努力したようです。その結果、私立の美大に見事合格したものの、親から許しが出なくて進学は断念したそうです。母の親は、母が芸術家ではなく、普通に働いて生活できるようになるための行動をして欲しかったようです。

子供の頃、母の持ち物からカンバスや絵筆がたくさん出てくるので不思議に思っていましたが、母からそういった絵の良さや描き方などを教えてもらうことはほとんどありませんでした。母は、子供達が「食えない芸術家」にならないよう、絵について知っていることを封印していたのです。

そういう訳で、私は子供時代、ガリ勉しかできないような環境に追い込まれました。もっと絵画の素晴らしさとか描き方とか、教えてくれれば良かったのに、と思います。

原画の大きさは28センチ×17センチとのこと。それよりは少し小さくなりますが、iPadに入れて表示させて鑑賞しています。

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一方で、母の別の面を知っている方もいるでしょう。過去に、実家の汚屋敷ぶりを記事にしたことがあるからです。こんなに素敵なちぎり絵を作り出せる反面、実家はすごく汚くて散らかっています。子供時代その汚さ・散らかしに散々苦しめられました。

しかしこのちぎり絵を見たらどうでしょう。そういう苦い辛い思いも風化して和らいでいくのを感じます。そう、以前から、描いた絵をたまに見せられては衝撃を受けるという経験を私は何回かしています。

こういう極端な面を持つ母のことがあるので、人の「ある一面」だけを切り取ってジャッジしないという考え方が私には身についています。

ですから、子供時代のいじめを大人になってから自慢げに語った件で、某オリンピックのお仕事を降板させられた方がいて、そのダークサイドだけを取り上げてどうのこうのと断罪してつぶしていますが、胸が痛みます。(誤解のないようはっきり言いますが、私は決していじめを正当化しているわけではありません。いじめは絶対に許されないことだと思います。)

素晴らしいものを世に生み出しているからといって、犯した罪が許されるわけではないのなら、罪を犯したからからといって、その人の才能や成果をつぶして良いわけでもなかろうと思います。

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