すごく面白い本を読みました。
ダニエル・カーネマン
「ファスト&スロー」上巻
Kindleアプリで読みました。
内容はざっくり、人の、判断と選択に関する意思決定プロセスについての最新研究をまとめたものです。
この本には、人の思考プロセスが2つあると書かれています。
ひとつは、何も考えずに直感的に答えられるプロセスで、これをシステム1と名付けています。
もうひとつは、じっくり考えないと答えられないようなプロセスで、これをシステム2と名付けています。
ここまで読んで、私の今の仕事がどれだけ脳を酷使するか分かりました。
今の仕事では、システム2をマルチタスクに高速に、あたかもシステム1のように答えることを強いられているからです。
改めて、現職になってから、脳にすごい負担がかかっていることがよくわかりました。
ここ1年くらい、脳がしんどく感じていたので、加齢によるものかと思い、睡眠時間を長く取ったり、休日の過ごし方を変えたり、家事のやり方を見直したりと努力してきました。
しかし、この脳のしんどさは、加齢だけによるものではなかったことがわかり、興味深かったです。
しかしそれだけではなく、他にも非常に重要な気づきが得られました。
それはひとつには「アンカリング効果」というもので、なんらかの数値を決定する際に、最初に提示された数値に大きく影響を受けるというものです。
個人的に、数値を含む交渉ごとを抱えているため、非常に参考になりました。
しかし、私がもう少し知りたかったことは、答えが出るまでに数ヶ月とか、長期間かかる思考プロセスについて知りたかったのですが、上巻には言及されておりませんでした。
引き続き、下巻も読み進めるつもりです。
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