家計簿アプリでこれだと思うものが見つかったので記事にします。
それは「Zaim」です。
Zaimの大きなメリットは次の通りです。
- 金融機関との連携により、クレカや引き落としを自動取得してくれる
- カメラからレシートを高速・正確に読み取るので、入力がラク
- 銀行口座、クレジットカード、電子マネー、財布などの複数の出金元を正確に捕捉するので、総残高を正確に把握できる
- 何にいくら使ったかの分析が簡単にできるので、家計改善に即役立つ
就職した2001年からずっと自分の収入で暮らしてきて、PCで家計簿をつけてきました。しかしはっきり言って家計簿をつけるのは次のような点で手間がかかって大変で、つらくてしょうがなかったです。
- いろんな引き落としやクレカ の支出を寄せ集めて把握すること
- 月に数十枚にもなるレシートを入力すること
- 電子マネーの支出内訳や残高を把握すること
- 家計分析して家計改善をすること
ところがZaimを使うことにより、これらの手間を低減して、家計簿の真の目的である、「家計改善」にたどり着くまでのコストを劇的に減らすことができました。
今では、あんなにつらかった家計簿つけが楽しくてたまらないし、帰宅後にレシートを即座に入力するのが完全なる日課になったし、暇さえあればiPhoneに向かって家計を分析するのに余念がありません。
Zaimは、私の家計簿だけでなく私自身まで別人に変えてしまったのです!
↓Zaimのホーム画面
Zaimをつけていて目から鱗が落ちたのが、「振替(ふりかえ)」の概念です。
というのも、以前から、電子マネーやクレジットカードの支出を家計簿にどう記録するか、自己流では限界を感じていました。
例えば、Suicaに10000円がオートチャージされ、お店で1000円を「ピッ」と使い、翌々月にクレジットカードからオートチャージの10000円が引き落とされたとします。
これを家計簿に落とし込むとき、支出を記録するのが、オートチャージされたタイミングなのか、お店で使ったタイミングなのか、銀行口座から引き落とされたタイミングなのか、もう訳がわかりませんでした。
ここに、「振替」と「支出」いう概念を導入すると、すべてが解決します。
振替とは、「同一人物の異なる財源間での資金移動」のことです。例えば、先ほどの電子マネーでの例だと、オートチャージは、「クレジットカードからSuicaカードへの資金移動(=振替)」となり、クレジットカードの引き落としは、「銀行口座からクレジットカードへの資金移動(=振替)」となります。
一方で、支出とは、「お金がモノやサービスに変化したこと」です。現金だろうが電子マネーだろうがクレジットカードだろうが、支出は支出なのです。
この振替と支出の考えだと、「今月、何にいくら使ったのか?」と、「総資産はいくらか?」を常に正確に把握することが可能になります。
先ほどの例だと、財源は銀行口座とクレジットカードとSuicaの3つです。時系列で資金の流れを見てみると・・・。
<最初の状態で>
銀行口座:10000円
クレジットカード:0円
Suica:0円
—–
支出:0円
総資産:10000円
<オートチャージされたタイミング>
銀行口座:10000円
クレジットカード:-10000円
Suica:10000円
—–
支出:0円
総資産:10000円
クレジットカードからSuicaへ10000円資金移動(振替)されたとみなします。
<お店で1000円使ったタイミング>
銀行口座:10000円
クレジットカード:-10000円
Suica:9000円
—–
支出:1000円
総資産:9000円
1000円の支出があって総資産が9000円になったとみなします。
<クレジットカードから引き落とされたタイミング>
銀行口座:0円
クレジットカード:0円
Suica:9000円
—–
支出:1000円
総資産:9000円
銀行口座からクレジットカードへ10000円資金移動(資金)されたとみなします。
この振替の概念により、資産が電子マネーであっても、クレジットカードであっても、現金であっても、結局1000円使って残りは9000円である事実に変わりがないことがわかります。
この振替の概念があると、家計簿上では支出だけを気にしていればよく、支出は即座に計上すれば、何にいくら使ったのか容易に把握でき、支出管理が劇的に楽になり、家計改善に即役立つのです。
これはすごいことです!!
さらに、iPhone7 にSuicaを入れたので、Suicaの支出が100件まで閲覧できるようになり、これまで捕捉しきれなかった電車賃まで正確に把握できるようになりました!
(注:携帯などのモバイルSuicaだと、Zaimで支出を自動記録してくれるのですが、iPhoneで新規発行したモバイルSuicaだと自動記録されません。ウォレットアプリの履歴からZaimへ手動で転記する必要があります。)
追記(2017/9/17):iPhone7で取り込んだモバイルSuicaをMy JR-EASTと連携させれば、Zaimで履歴を自動取得できることがわかりました。めちゃ便利です。後日記事にする予定です。
↓iPhone7のウォレットの利用明細画面
今回はZaimの一番の長所をざっくりとご紹介しましたが、これ以外にも良い点は書き切れないくらいあります。今後も細部を続々と記事にしてご紹介していきたいと思います!
家計簿をつけるのに困難を感じている方のお役に立てれば幸いです。
コメント
コメント一覧 (8件)
シトラスさん、こんにちは。
振替と支出の概念の解説、とても腑に落ちました。今までカードの引き落としをもって支出としていてモヤモヤしていたのですが(購入時はメモのみ)、お陰さまでスッキリしました😃最近カード引き落とし額が半端ない月が続き危機感がありましたが、これでしっかり反省しようと思います。しまって行こー!
スズキさん、こんにちは^^
コメントありがとうございます。
私もこれまで、カードの引き落としを支出としていましたが、これだと歯止めがきかず、引き落とし額に後からびっくりするという結果に終わっていました。
Zaimだとカードだろうが電子マネーだろうが、使ったタイミングで支出として計上するので、かなり歯止めがきき、節約意識が持てます!
お互いしまっていきたいですね!!
以前、レシレコの記事にコメントしたkikumaruです。新しいアプリのご紹介ありがとうございます。とても参考になりました!早速私もインストールしてみました。
質問ですが、アプリの金融機関にクレジットカードを設定した場合、クレジットカードで購入したときのレシートは撮影しない、ということでしょうか。レシート撮影は、現金購入の場合のみでしょうか?教えていただけると嬉しいです。よろしくお願いします。
kikumaruさん、こんにちは^ ^
コメントありがとうございます。
結論から言えば、金融機関から自動取得したデータと自分でレシートなどから入力したデータはかぶります。
なので、かぶるとわかっていたらレシート入力をしないという選択肢もあります。
しかし、自動取得データからは店と合計金額しかわからないので、複数の商品を買った場合、何をいくらで買ったかわかりません。
そう言った時、詳細を記録しておきたい場合には、レシート入力しておいて自動取得データを削除すれば良いです。
現時点では、かぶったデータを統合する方法はないようです。
ご参考になれば幸いです。
シトラスさん、ご説明ありがとうございます。
自動取得で不要な分はあとで削除するということですね、よくわかりました!
今回の記事でハッとしたのは、「家計簿の真の目的である、「家計改善」にたどり着く」という言葉です。
これまでの我が家は、家計簿をつけるまでは良いのですが、支出が多かったな~という振り返りだけで、家計改善まで至っていませんでした。
支出も年単位で計画を立てないとな、と思っています。
シトラスさんの以前のお金に関する記事もとても感銘を受けて、ご紹介されていた書籍もいくつか読みました。
我が家は夫婦それぞれの実家が現住所から遠く、帰省費用がかさむのが悩みの種です。
シトラスさんの家の帰省や旅行(単独、家族)の費用の管理についてやりくりの仕方があれば、また教えていただけたら嬉しいです。
kikumaruさん、こんにちは^ ^
コメントありがとうございます!
帰省費用を節約なさりたいとのこと。
私だったらまずは帰省回数を減らします。そして1回の帰省の人数を減らします。
その上で、交通機関の株主になるか、金券ショップに行くかして株主優待券を入手します。株主優待券は繁忙期でも使えるのでオススメです。
旅行の場合は、格安ツアーを探すのですが、楽天トラベルがオススメです。航空券とホテルのパックで申し込むとかなり安くなります。航空会社とホテルは色々に組み合わせられ、便利ですよ。
レンタカーはニコニコレンタカーが激安で、サービスもすごく良かったです。そしてレンタカーを借りるときは免責補償制度には入りません。かなり安くなります。
あと、なるべくキッチン付きのホテルを探して自炊してました。料理好きなので、地方のスーパーをのぞくのが楽しみなんです。
でも旅行は基本的にはケチケチしないと決めてます。
ご参考になれば幸いです。
シトラスさん、節約の方法を教えてくださりありがとうございます(*^-^*)
急な移動が必要な場合は、株主優待券を使えばいいんですね!今まで使ったことがありませんでした。ぜひ活用したいと思います。
レンタカーの免責補償制度は気にしたことがなかったのですが、確かに数日借りればかなりの金額になりますよね。
地元の食材が手に入れば、キッチン付きのホテルは楽しいですね!
私も、旅行などの楽しみはケチらずに、メリハリのある節約をしていこうと思います。
色々な情報とっても参考になりました!ありがとうございました。
kikumaruさん
ありがとうございました。
お役に立てれば幸いです。