日本料理では、いわゆるレシピのうち、材料部分を「割(わり)」といい、それを「割帳(わりちょう)」に記録します。
これまでは、手元のメモやノートに殴り書きしたものを、Evernote に転記して保存していました。タグは「レシピ」としておき、iPhoneでいつでもどこでも自由自在に検索して取り出しておりました。
ところが、昭和な上司は紙で整理することを推奨しており、自分だけでなく部下も紙の「割帳」を持っていないと納得してくれません。
確かに、紙で一冊にまとまっていれば、折に触れめくって反芻(はんすう)できるといった利点があるので、紙の割帳も改めて作ることにしました。
それがこちらです。無印のバインダーでルーズリーフ形式にしました。検索方式は50音順とし、「あ、か、さ、た、な、は、ま、や、ら、わ」とインデックスをつけました。
例えば、「新じゃがいも(の煮物)」であれば、「さ」のインデックス内の「し」のページを、「南瓜(なんきん)含ませ」であれば「な」のページを参照します。
紙の割帳が50音順でルーズリーフ方式なのは、上司のやり方をそのまま踏襲しました。後からどんどん追加できるし、名前さえ知っていれば誰でもアクセスできるという利点があるのです。
しかし一方で、Evernote上の割帳も、どこにでも持ち運べて検索し参照できる利点がありますので、こちらも維持することに決めました。
殴り書きメモ→紙の割帳に清書→Evernoteにスクリーンショットを保存、といった手順で完全二重化することにしました。
将来的に、自分が店をやるときには、紙の割帳ではなくタブレットからEvernoteの割帳を参照する可能性が高い気がしますが…。
いずれにしろ、最終的な目的は、味の再現と伝承なので、それを見失わないように維持していきたいと考えております。
励みになります。
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