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実家の冷蔵庫が片付けられない理由とその対策を考える

先日、実家の冷蔵庫がとんでもないことになっていて、全部片付けたことを記事にしました。

400リットルの冷蔵庫にぎゅうぎゅうパンパンに腐った食品が詰め込まれていたため、全て取り出して分別して捨てるのに半日かかりました。

しかし自分ではなかなか片付けられない親なので、せめてきれいになったタイミングで、要因分析と再発防止をしたいと思いました。

目次

要因その1:ちょい残し問題

料理を作って盛り付けして食べるのはいいのですが、一口だけ残して、その残飯皿にラップをかけて冷蔵庫にしまう癖があります。冷蔵庫から、ちょい残し皿が15枚くらい出てきました。あと、シーチキンや鮭缶などのちょい残しも15缶くらい出てきました。

盛り付け量が多かった時には、「次は少なめに盛り付けよう。」とフィードバックをかけること。大きめのサラダボウルなどにまとめて作って冷蔵庫に保存し、食べる時に少量ずつ取り皿に取り、それに対してのみドレッシングをかけ、食べきること。缶詰は基本的に非常用とし、安易に開けず冷蔵庫の生ものを先に食べるよう心がけることをアドバイスしました。

要因その2:パックが消費しきれない問題

納豆、焼きそば用蒸し麺、生ラーメン、はんぺん、カップ入りヨーグルト など、複数パックがまとめて売られている加工食品のうち、1パックだけ使って賞味期限を迎えたものがたくさん出てきました。特に、焼きそば用蒸し麺が3パック入りのうち2パックだけ残ってドロドロに腐ったのが10袋以上出てきました。親曰く、「納豆3パックとか、毎食食べるの、飽きるから無理。焼きそば麺は安売りになっているからついつい買ってきてしまう。」とのこと。

納豆については、2パック単位などの小さなパッケージを選ぶこと。安売りに惑わされず、在庫がなくなってから買いに行くこと。在庫を把握しやすくするために、良く買うものは冷蔵庫内に定位置を決めることをアドバイスしました。

要因その3:そもそも未開封のまま腐らせる問題

おつとめ品シールが貼られた未開封のパッケージ、特に魚の切り身や刺身、生肉、木綿豆腐、魚肉ソーセージ などがあちこちから大量に出てきました。

魚に関しては、どうして開封もせずに腐らせるのか聞いてみたところ、そもそも魚焼きグリルが汚れていて使用不能になっていたことがそこで分かりました。水ありグリルの底に小石が敷かれ、脂や焦げが堆積して、どす黒い厚さ3cm位のヘドロができていました。私が強力油汚れ用洗剤で掃除する羽目になりました。

おつとめ品シールに惑わされないこと、豆腐に関しては小分けにされて賞味期限も長い「充填豆腐」を買うこと。また、生魚・生肉に関しては今日か明日、本当に必要なものしか買わないように気をつけることをアドバイスしました。

要因その4:とりあえず冷凍庫におつとめ品をぶちこむ問題

冷凍庫には、しらす加工製品、生肉パック、魚の切り身パック、魚の開き干しがぎゅうぎゅうパンパンに恐ろしいくらいの量で入っていました。とにかくおつとめ品シールに弱くて何の使う当てもないまま買ってきて冷凍するようなのですが、親を見ていると次の食事のために何かを計画的に解凍して使う習慣がない様子です。

冷凍庫については、当面の間、氷以外の使用を自粛するようにお願いしました。

要因その5:同じ野菜をダブらせる問題

野菜室を見ていると、好きな野菜は在庫があるのにバンバン買ってくるようです。キャベツが3玉、きゅうりが5本、絹さやが4パック、大根カットが3カットくらい出てきました。とてもじゃないけど数日のうちに消費しきれるような量ではありません。

野菜に関しても、在庫をよく見てなくなってから買いに行くことをアドバイスしました。

要因その6:手間のかかる料理が難しくなってきてる問題

腐ったごぼう、ささがきの真空パックごぼう、冷凍のささがきごぼう、ドロドロに腐った里芋 がたくさん出てきました。多分、煮物を作ろうとしたけど面倒でできなかったんだと思います。

加齢により、手間のかかる料理が難しくなってきているのかもしれないと思い、切なくなりました。親には、自分の限界を知り、手間のかかる料理はなるべく避けるか、一度に作る量を減らすようアドバイスしました。

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再発防止策と業界への要望

食品メーカーやスーパーに関しても、一人世帯用にもっと小さなパッケージをたくさん取り扱ってくれないものかと不満を感じました。

試しに、私の自宅近所の小型スーパーをパトロールしたところ、80g×4パックの充填豆腐や、2パック入りの大粒納豆なら売られていました。しかし、充填豆腐ではなく、木綿豆腐の食感が良い場合や、小粒納豆が少量食べたいケースの方が往々にしてあるのに、対応しきれていません。品揃えが全く不十分であることが分かりました。

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特に豆腐は、賞味期限が短いのに250g~300g位の大きな量で売っているものが多いため、腐らせる確率が高いです。厚揚げなども小さなパッケージがなかなか売られておらず、料理人の私ですら全部使うのに苦労することが多いです。豆腐製品は食品ロスの要因として大きいと思います。メーカーでは一応、小さなパッケージを作っているのは分かっているので、スーパーではそれを確実に取り扱って欲しいです。

しかし総じて、料理が不得意で味音痴な親に原因があります。冷蔵庫管理が苦手なのはしょうがないとしても、食事に対する計画性のなさ、行き当たりばったり感、食材を腐らせることに対する罪悪感の無さ が際立ち、気分が悪くなりました。

そもそも、親にとっては、冷蔵庫に残ったもので何を作るか決め、足りないものを買いに行くようなやりくりが多分しんどいんだと思いました。そういった後ろ向きの「フィードバック操作」をするのではなく、逆に「親にとっての理想の食事」を定義してもらい、それを実現するような買い物や料理をするような前向きの「フィードフォワード操作」に変えてもらう必要があるのかなと思いました。

そのためには、泥臭いかもしれませんが、食事計画のようなものを立てることが必要だと考えました。1日単位、1週間単位の短い期間で良いから、ざっくりと決め、行き当たりばったり行動を無くすことにより、無駄な買い物を減らすことができるのではと思いました。

今後はそういう風なことを提案して、再発防止に取り組んでもらおうと思いました。

励みになります。

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (4件)

  • お母様がおいくつだかわかりませんが、大変ですね。私は、90代の父が一人で住んでいる実家に2週間おきに車で2時間の距離から様子を見に行っていますが、やはり冷蔵庫問題が深刻です。でも、うちだけではないんだと思って、励まされました。

  • >>1
    みちこさん、初めまして。
    コメントありがとうございます。
    母は70代です。実家は私が小さいときからこんな感じでした。
    おかげで、反面教師というか、私は散らかすことができません。
    どんなに疲れていても片付けなければ寝られません。
    親みたいになるのが恐ろしいのです。
    お互いがんばりましょう。

  • ビフォーめっちゃ共感します87歳の母がこんな風です 何度リセットしてあげても戻っていきます 画像UPしてくださりありがとうございます 自分だけじゃないと慰められました

  • >>3
    とにゃきちさん、初めまして。
    私の母も、何度リセットして上げても元に戻ります。
    ちなみに現状母はどうしているかというと、冷蔵庫が壊れて中身ごと放置し、小さな冷蔵庫を買ってまた壊れて放置し、今では冷蔵庫なしで暮らしています。
    買ってきたものをその日のうちに食べないといけないから忙しいって言ってました 汗。

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