イチローズモルトは、日本は埼玉県秩父市にある、ベンチャーウィスキー社のモルトです。
ダブルディスティラリーズ(2つの蒸留所)とは、秩父蒸留所のモルトと、ベンチャーウィスキー創業者の祖父がかつて営んでいた羽生蒸留所のモルトとをヴァッティングしたウィスキーだということを示しています。
ここで、ヴァッティングというのは、異なる樽のモルト原酒同士をブレンドすることを言います。
羽生蒸留所の原酒はパンチョン樽を主体としたシェリー樽、秩父蒸留所の原酒はミズナラ樽を使ってそれぞれ熟成されたそうです。
ここで、すごいのが、羽生蒸留所の原種の最終蒸留年が2000年であるから、少なくとも20年近く熟成された原酒がブレンドされているということです。
一方で、秩父蒸留所は2008年から操業を開始していますから、若い原酒です。
おじいさんの作った古いモルトと孫が作った若いモルトのヴァッティングーーー、そのストーリーだけでも感激してしまいます。
さて、ストレートで飲んでみると、ピリッとした刺激とともに、青リンゴやバナナのようなエステル香がして、後からしっかりとした甘さが感じられました。その甘さというのは、はちみつのような、純粋な強い甘さでした。
ロックにわずかに加水して飲んでみると、爽やかな香りが立ち、白い花の香り、それと木漏れ日の中をお散歩しているような穏やかさ、爽快感が感じられました。
これはもう一本買ってずっと持っていようと思いました。いつか、息子が大人になってお酒の味が分かるようになったら、開けてみるのも良いかもしれません。
で、思ったのが、私が最初に飲んだ、イチローズモルトのホワイトラベル。
このホワイトラベルは、秩父蒸留所他、世界中のモルト原酒とグレーン原酒がブレンドされたウィスキーなんですが、D.Dによく似ていると思います。だからすっごくお得なウィスキーと言えるでしょう。
こっちも普段飲み用にまた買っちゃおーっと思いました。
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