ずっと前から作ろうと思っていた、包丁磨き台を作りました。鋼の包丁をピカピカに磨くためのものです。
キッチンの奥行き方向にピッタリはまるようにしました。溝を切ってあるので、水をかけてもそこから排水され、ワークトップが水浸しになりません。
手前には切り欠きを作り、包丁の柄がはまるようにしました。こうすることで、刃を台の上に貼り付けることができ、安全に磨くことができます。
もちろん、砥石を置けば、砥石台としても使えます。
使わないときには、コンパクトに収納でき、使うときにはさっと取り出すことができます。
材質はラワン材です。厚さは25mmもあり十分です。
溝はスライドソーで、切り欠きは縦挽きのゼットソーを使いました。金具を一切使っていないシンプルな作りです。
さて、鋼の包丁のお手入れについて説明します。
鋼の包丁は、常に銀色で曇り一つ無く磨かれていることが理想の姿です。
そのためには、食材を1種類切るたびにさっと水洗いするか濡れたふきんで拭き、絶対に常に錆びさせないようにします。
しかし、こまめに洗って拭いていても、だんだんと銀色が曇ってきます。
そこで、料理が終わり、後片付けの段階で、包丁の刃を磨くのです。
磨くときには、「サビトール」というさび取り消しゴムのようなものや研磨剤付きのナイロンたわしを使います。
磨き終わったら、石けんで洗い、よくすすいで水気を完璧に拭き取ります。
その磨きをする際に、前述の磨き台があると安全に簡単に磨くことができてすごく便利なのです。
過去記事でやり方を写真入りで解説してますので、ご参考になさってください。
私は長年、鋼の包丁を使っているので、上記の動作が無意識にできるのですが。
(たまに無意識すぎて、「あれこの包丁きれいだけど磨いたんだっけ??はて。」となります。)
最近、それが身についていない方から質問攻めに遭い、面食らいました。
「鋼の包丁、切ってから15分もしないうちに錆びたけど!」
(ネギとか切って15分も放置したらふつう真っ赤に錆びます。)
「鋼の包丁が錆びないようにするにはどうしたらいいの?」
(使ったらすぐ洗って拭くしか解決策はないです。)
「鋼の包丁を鏡みたいにピカピカに磨いたら錆びないって言うネット情報は本当?」
(嘘です。確かに錆びにくくはなるけど結局錆びます。)
「(こまめに洗って拭いたら曇ってくるけど錆びたりはしないよというアドバイスに対して)そもそも曇らせないようにするにはどうしたらいい?」
(使えば絶対曇るんで、最後に磨くしかないです。)
何事もトレードオフという側面があります。
鋼の包丁の良さがわからず、手入れの面倒さばかりが気になる方は、ステンレス系の包丁を使ったらいいと思います。無理して使う必要は全然無いと思いました。
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コメント
コメント一覧 (2件)
ラワンなんかで作っても水に弱く直ぐに駄目になる。
材質や厚みを考慮してないから砥石載せて研いだりすると直ぐに壊れると思うよ。
名無さん
コメントありがとうございます。
この磨き台は、教室の量り売りの端材を再利用したものです。できるだけ安く簡単に作れるよう考えました。
ラワン材は耐久性はそれほどありませんが、1日1回1分くらいの水濡れ程度では特に問題ないかと考えました。
厚さは25mmあり、たわみ量1mm以下で計算しているので大丈夫です。たわみ量は、木質(ヤング率)の違いというよりも、支点間の距離や荷重の方が影響が大きいです。荷重は砥石を乗せて研ぐくらいでは5キロ未満ですから、全然問題ないです。
また色々教えてください。ありがとうございます。