3年ぶりにふぐ包丁師試験に再挑戦することにしました。
3年前、前職を辞めて今の仕事に就くちょうど隙間の期間に、ふぐ包丁師試験に初挑戦し、その時は残念ながら落ちました。
その後、板前見習いになって3年経とうとしてますが、その半分は板場で出刃を握り魚を扱う毎日でした。
少しはましになったかなーって思いまして。
先日、ふぐ包丁師の学科試験が終わり、実技試験対策のために、久々ふぐの先生のところへ通い始めました。
ふぐの先生は、近くの卸売市場で水産仲卸業を営んでいる社長さんです。
殺風景な市場の一角で、通行人の目の前で実演みたいな格好で練習しております 汗
最初はこのガチャガチャとした光景が苦手でしたが、すっかり慣れて今は好きです。
新鮮な魚を売買している現場の空気を感じながらというのがわたしにはたまらなく開放的で魅力的に感じられるようになりました 笑
魚を買いに来る人たちの期待感みたいなのも伝わってきて顔が自然とほころんでしまうくらいです。
そうそう、実技とは、丸のふぐを解体して除毒し、臓器鑑別し、身は薄作りにするのを20分でやります。
この20分以内、というのが一筋縄ではいかず…。
工程を完全に暗記・把握した上で、先生につきっきりでみてもらって、時間を計りながら、本物のふぐをできるだけ速くさばきます。
暗記と言いますが、フグの向き、包丁の向きや動かす回数、さらしを使うタイミング、まな板を洗うタイミング、などはほんの一部で、その他にもものすごく細かいところまで決まっているので、それを覚えるのは大変でした。
あとはふぐをたくさんさばいて腕を上げたいところなのですが…。
ふぐはふぐだけの特別な形をしているので、他の安い魚で代用したりはできません。毎回お金を出して練習用のとらふぐを買います。それがけっこうな出費となります。
だから何となくだらだら練習したりはできません。
事前に本番さながらにふぐなしでエアトレーニングして、前回の反省点と再発防止策?をおさらいした上でふぐに向かいます。
このエアトレーニングというのは、台の上にボウル、まな板、包丁、可食バット、毒物バット、てっさの皿、臓器鑑別札、さらし、タオル を並べ、ふぐ以外は本番と同じ状態にしてシミュレーションするものです。
これを2週間ほど毎日ずーっとやり続け手と頭を動かし続けていないと、速さの感覚を保てません。
市場の朝は早いです。練習も早く行くので8時には終わってます。だから逆に、通いやすいのです。
仕事がある日はそこから職場へ出勤します。仕事がない日は家に帰ってもまだ9時前です。
朝早く何かをするのってすごいはかどるんだなーって実感します。
今はとにかくふぐだけに集中しています。確実で速い除毒技術を身につけたいです。応援よろしくお願いします!
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