加熱用の油として、平出油屋の菜種油を使っています。臭いもくせもなく、揚物をしたらからりと軽く揚がって絶品でした。
北海道産の菜の花を圧搾して注文を受けてからびん詰めしているそうです。このような良い油だと安心して揚物に使えます。
ここからは、廃棄物をなるべく出さない揚物料理のコツについて説明します。
私が買った平出油屋の菜種油は一升瓶に詰められています。一升瓶はいわゆるリターナブルびんで、回収に出すと、洗って詰め替えられ、繰り返し使われるものです。油を買う場合には、プラスチックボトルに入ったものではなく、このようなリターナブルびんに詰められたものだと廃棄物を出さずに済みます。
ウチでは、注ぎ口の付いた銅の天ぷら鍋をオーダーしてから揚物がすごくやりやすくなりました。油を移す時に伝い漏れしないのでキッチンを汚しません。
さらに、使い終わった油は、「ジースナー」という新型油こし器を使って漉します。これがすごく簡単で手早くできるのでハマってしまいました。
漉した後の油を入れる容器もお気に入りが見つかりました。持ち手と注ぎ口が付き、密閉ふたもあり、お湯できれいさっぱり洗い上がるものです。
「びわこふきん」を使えば、洗剤なしでも油ベトベトの鍋もきれいに洗い上がります。さらに、固く絞ったびわこふきんでガスコンロ周りの油のはねを拭けばこれまた簡単にピカピカになります。
廃油をどうするか。
ひとつの方法として、廃油石けんを作るという方法があります。私は、石けん作りが得意なお友達に頼んで廃油石けんを作ってもらいました。その結果、600mlの廃油から石けんが9個も取れました。洗浄力もすごく良く、臭いも気にならず、しっかりとした固さのある使い勝手の良い石けんでした。
けれど、ウチではそこまで石けんを消費しないので(基本、びわこふきんで洗剤いらずのため)、毎回廃油石けんにする必要はありません。
よく調べてみたら、一度揚物で使った後に保存している油は、炒め物などで少しずつ使っていって、減った分は新しい油を継ぎ足すようにしていけばそもそも廃油が出ないと聞きました。まずはそんな感じでできるだけ廃油を出さないようにやってみようと思います。
万が一廃油が出た場合は、小田原市だとペットボトルに入れると資源として回収してもらえます。廃油は肥料や航空燃料の原材料になるそうです。ちゃんとリサイクルされるようなのでホッとしました。
長く住んだ横浜市だと、昔からぼろ布に吸わせて燃やせる「ごみ」で排出するしかなかったです。同じ廃油の扱いでも、自治体により、ずいぶんと差がありますね。もちろん、小田原市のように資源としてリサイクルされた方が良いに決まっています。
廃棄物を出さない揚物料理についてまとめると。
- 一升瓶などのリターナブルびんに詰められた油を買う。
- 廃油を出さないように、炒め物などでもどんどん使っていき、減った分は継ぎ足しながら使う。
- 万が一廃油が出た場合は廃油石けんにしたり資源回収に出したりする。
- 揚物をしたらびわこふきんで洗剤なしで洗い物をし、ガスコンロ周りも拭いてきれいにする。
こうすることで、廃棄物をあまり出さないようにして簡単に揚物が楽しめます。揚物を敬遠する方もいると思いますが、若者は揚物が大好きで、ちょいちょい揚物をするとすごく喜んで食べてくれます。食用油とうまく付き合って食生活をより楽しくしていきたいと思っています。
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