私は日本料理の板前です。ホテルのレストランに勤めています。その職場で必ず携帯するのが、下記の文房具類です。試行錯誤してこれが私にとってベストです。

- 社員証入りネックストラップ
- ロッカーの鍵
- 印鑑
- メモ帳(リールカラビナ付)
- 油性ペン
- 3色ボールペン(油性)
職場(調理場)では、異物混入防止のため、持ち込めるものが厳しく制限されています。そのため、筆記用具は鉛筆や消しゴムは禁止で、ペンもキャップがないものに限定されています。そんなわけで、マジックもノック式にしています。
また、水を使う職場であるため、ペンは全て油性を使っています。でないと水で落ちてしまいます。この仕事に就く前は、フリクションボールを愛用していましたが、フリクションボールは水性であり致命的なので今では使っていません。
食材の発注時には、字の色が決められているため、三色(黒、赤、青)ボールペンが必要です。
油性マジックペンは、ラップやビニール袋の上から字を書くことがすごく多いため、必須です。
しかしながら、これらのこまごまとした文具類が必要であるのに、制服(板前コックコート、白ズボン)のポケットに入れることが難しいです。
なぜかというと、制服は毎日取り替えてリネンに出すため、ポケットに何かを入れたままリネンに出してしまう可能性が高いからです(これまでいろんなものをなくしました 泣)。
リネンに出してしまった文具類はほぼ返ってきません。捨てられてしまうようです。そのため、ペン類はなるべくクリップ式にして上衣の比翼の目立つ場所に差しています。
業務上、料理の手順や配合をその場でメモする必要があるのですが、メモ類もポケットに入れると紛失する可能性が高いし、置き場所もない(メモを調理場に置くこと自体禁止されています)ので、大きな強力クリップで留めたものをリール付のカラビナに接続し、それを社員証のネックストラップにつけ、首から提げることで対策しています。
メモを首から提げるだけではダメなんです。メモをとるときストラップのヒモの長さが短いと引っかかってメモをとること自体困難です。そのためリールをつけています。
この方法だと即座にメモが取れる上、そのメモを紛失する可能性がかなり低くなります。
料理の手順や配合はものすごく細かく多岐にわたるのに、口頭で指示され、上司は一度言ったことは二度と繰り返さないため、メモをとらずにすませることはほぼ不可能です。また、メモをどこかに収納しておいて、必要なときに取ってくるなんて時間がかかりすぎて非現実的です。
私は、とりあえず手元のメモ帳に殴り書きしておき、とったメモはそのままにせず、Evernoteに登録していつでも検索できるようにしています。
また、食材などの納品を受ける際に必ず印鑑が必要になるのですが、印鑑もポケットに入れると紛失する可能性がすごく高くなるので、わざわざストラップ付のシャチハタを注文して使っています。
このように、ほとんどを首から提げることで、ものを滅多に紛失しなくなりました。それでいてメモをとったり押印したり等の動作を素早くできるようになりました。
こんな風に小さな工夫を重ねて日々仕事してます。
コメント
コメント一覧 (2件)
お久しぶりです!!
頑張っておられるご様子、励みになります。
久しぶりに、ブログを拝見して、目からうろこ!!
リールカラビナ、という道具があるのですね。
私は、杖着きなので、常に片手が埋まっていて、いろいろと困ることがあります。
紐をつけたり、スパイラルのコードにカラビナをつけたり。でもなかなかうまくいかなくて。
このリールカラビナというものは、非常に魅力的!!
どのくらいの強度なのか、引っ張り具合なのか、一度ショップで見てみようと思います。
ハンズとかであるのかしら?
それにしても、いつもながらシトラスさんの研究熱心さには頭が下がります。
熱意が凄い!!
そして、諦めない。
少しでも見習いたいです。
ありがとうございます。
ハウスブレンドさん、こんにちは^ ^
コメントありがとうございます。
リールカラビナは、以前はモンベル(登山用品店)で買いましたが、今ではそっくりなものがダイソーでも売られています。カラビナにリールを付けても良いと思います。それぞれ単体でもダイソーなどで売られています。
紐は細いので磨耗して2年くらいで切れました。
私は家の鍵や定期券を付けてバッグに取り付けたりもしています。